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「条件?」
「はい。それは〝フラガラッハ〟自身に受け入れられることです。そうしなければ、持ち主とは認められず、先程見たように言うことも聞いてくれません」
訝しげに眉をひそめ、聞き返すハーソンにウオフェはそう答える。
「受け入れられる? ……と言われても、よくわからんな。具体的にはどうすればそんなことができる?」
「〝フラガラッハ〟と闘うのです。闘って、自分が真の主として相応しいことを認めさせるのです」
さらに重ねて尋ねるハーソンに、彼女は相変わらずのケロっとした顔で、どこか愉しげな笑みを浮かべながらさらっとそう答えた。
「……は? あ、あれと闘って認めさせるだと!?」
その返答に、ハーソンはちょっと騙されたような感情を抱きつつ、思わず目を見開いて声をあげた。
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