470人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
・・というより、すでに娘が夫である瑛士さんの女性問題で離婚を決めた
と知った時、すでに私の身の内では小さな攪乱があったことは自覚している
けれど。
52--
私は眞奈に言った通り、夫の帰りを待ちその夜瑛士さんの申し出のこと
について、相談した。
「眞奈はどう言ってるンだい?」
「もちろん、考えられない・・200%考えられないって言ってるわ」
「200%か、瑛士くんもえらい嫌われたももんだな」
「しようがないわよ、それだけのことしたんだから」
「ってことは、君も反対なんだな?」
「逆、逆よ」
「・・」
「眞奈と将大を守ってくれる蓮さんがいなくなった今となっては
瑛士さんのしでかした過去をあれこれ言うよりも、今の瑛士さんを見て
眞奈や将大を大切にしていくって言ってる言葉を信じて一度はやり直して
みてもいいんじゃないかと思ってるの。
私たちがいつまでもふたりのことを守っていけるわけじゃないのだし。
やり直して駄目だったらその時はね、止む無しね・・別れるしかないと
思うけど。
最初のコメントを投稿しよう!