493人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ
今日ね、将大をそっと抱きしめて愛おしそうにずっと見てた瑛士さんを
見てね、そう思ったの。
いけないことをしてたのは確かだけど、眞奈に対して暴言を吐いたり
表だって蔑ろにしたことはなかったみたいだし。
女遊びがバレてからだってずって眞奈に謝ってたわけだし。
あの人が基本、眞奈を好いてるのは確かだと思うのよ。
あれだけ眞奈に惚れてるんだから将大のこともきっと大事にしてくれそうな気がするのよ」
「私はてっきり君は反対するものだとばかり」
「だって、私がそうだったから……ですよ」
「すまないね」
「あなたとやり直して正解だったって、思ってるわ」
これは嘘偽りのない私の本心だった。
53--
「私だってあなたの浮気だか本気だかの私の知らない顔を知った時には
絶対許さない、絶対別れるって思ったこともあったけれどもね。
たけど娘の、眞奈の幸せそうな子供時代を見てきて実感するわ。
あなたからの絶対心をいっぱい浴びて、たくさんの愛情に包まれて、
あなたからの200%の愛がそれはそれは眞奈の人生を輝かせてくれたと思うの。
最初のコメントを投稿しよう!