MATSURI(須賀ゆうすけさん)

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MATSURI(須賀ゆうすけさん)

23回目でございます。 産まれは徳島、育ちも徳島、大学の時だけ県外に出てそれからは徳島のプリン奉行です。年に2回マチアソビをやって、盆に阿波踊りをやっているような感じで、お祭りと言われればこの2イベントぐらいですね。 ちなみに、徳島駅前でやっている阿波踊りのお祭りですが、地元の人は何をしに来ているかと言うと、多分ですが踊りよりも縁日目当てで来ております(笑) 踊り観に行かんかい!と突っ込まれそうですが、小学校の時には授業で散々踊らされ、更には時期になると近所で夜に笛で阿波踊りのお囃子する人がいたりという生活をしていますと、"大事な文化なんは分かるけどそこまで観に行きたいと思うもんちゃう"となりますからね。 …しかし、祭りは好きなんです!縁日は好きなんです!という事で今回は"お祭り"に関する作品をご紹介! MATSURI 作者:須賀ゆうすけさん 現在は完結済みです 概要: 一八村で暮らす惠勇作は、幼馴染の柏原真奈美と共に、"一八祭り"と呼ばれる村の"大人だけが"参加できる祭りの事が気になって開催される神社にその様子を覗きに行った事から物語は始まる。 その祭りには不可解な点があり、ごく少数ではあるが祭りに行った大人が毎年"村から消えている"。その真相を知りたいと思った2人は他のクラスメートと共に、昨年から失踪した大人の家に潜入する。 …そして、時は経ってその時の子供達も祭りに参加するのであった。 面白い所や見どころ: ここではちゃんとネタバレしないように話をしていきたいので、そうならないよう作品の面白さを説明していこうと思っておりますが、今回は少しグレーな感じの説明をしてしまう可能性があります。ご了承ください。 この小説は"祭り"を通じて1人の少年が大人になっていく様子、それから大人になって"祭り"に行き周りの人達も変わっていく様子が切なさを込めて描写されています。 この小説においてお奉行が最も言いたいのは、"ラストまで読んで欲しい"という事ですが、ここからがグレーに近い話をするので気を付けて下さいね。 勇作の少年時代をはじめ、あらゆる謎(言い方によっては"伏線"とも言うべきでしょうか)にまみれていたこの作品ですが、話の流れ的にはこの謎(伏線)を見事に回収してしまいます。これは書き手が上手い証拠ではないでしょうか?…しかし、驚くべきはその"更に上"を行っている事。 「綺麗に全部回収しておいて、最後の最後で読み手に色んな疑問を持たせるのか!?」 最後に待っていたのは、色々と展開がどうなったか考えさせられるエンディングでした。このエンディングを"幸せ"な終わり方と思うのかそうで無いのかは読者に委ねられると思います。個人的には、こういう風に色々と物議を醸し、読み手に色々な想像をさせてくれる作品は間違いなく"良作"であると言えます! 個人的に注目して頂きたい点は: ・祭りの前と後を通じて、少年に起こる大人への変化 ・"幸せ"の定義を問われる一作 ・読者にあれこれと考えさせる衝撃のラスト ↓作品URLはこちら https://estar.jp/novels/25699410
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