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たまごやき(村尾守彦さん)
おはこんちはばんわ。春でもアイス、夏でもアイス、秋でもアイス、そして冬でもアイスなプリン奉行です。プリン食べへんのかい!というツッコミは無しでお願いします。
…そんなお奉行にも、苦手なモノがあります。その1つが"お化け"でございます、あくまでもお化けであって、ホラーが苦手ではありません(呪怨はめちゃめちゃ苦手です…)。バイオハザードは好きなのですよ。
さて、まあ結構な数を重ねてきましたが、まだまだ紹介できていないジャンルはあります。先述の通りホラーだったり、短編集だったりとまだまだ未開拓の作品はありますので。
…そんな事を言ってないでさっさと紹介しますごめんちゃい!
たまごやき
作者:村尾守彦さん
現在も連載中です。
概要:
数秒で読めるホラーな短編集です。
1話の内容は本当に短いですが(これまで紹介した作品の中では間違いなく最短でしょうし、以後もこの短さを超える作品が出てくる事は無さそう…)、その分濃縮された内容という感じです。
面白い所や見どころ:
まず、中身を読んだ瞬間に「たまごやきは?」と思う所はありますが、それも狙っているのでしょう。問題というか話すべきは中身なのです。
ホラーの醍醐味とは、窮地に陥った時に見える「人間の本質」というものだと奉行的には考えています。例えば"死ぬかもしれない"という恐怖に対して、ただ"抗う"という事なのにそれが人によってやり方が違ってくるという面白さがあると思います(多分、この言い方だとサバイバルホラーの話になりそうですがホラー全般に共通する事だと思います)。
その"死ぬかもしれない"ですが、簡単な形で日常に転がっておりますよね。ブラックジョークはまあ結構ありますが、例えば小さい時に"いい子にしないとお化けが来て食べられる"みたいな感じで躾をされた事は無いでしょうか?この作品でみられるのは、そういった簡単な感じのホラー話とブラックジョークです。
…まあ、"なまはげ"みたいなモノですね。
短編の面白さというのは、先述したかどうか分かりませんが、話を簡潔にする分、脳に最小限の情報が入るだけで済むので内容は伝わりやすいという事。この作品も、簡潔に"和洋問わず"のホラーを出してくれております。
が、ここまでだと"ただの"ホラー。しかしここからが、"たまごやき"なのです(なかやまきんに君のネタみたいな言い方ですが)。
それは、ホラーと同時に笑いが来る事!
内容はギャグなんですよ、しかしホラー要素が入って"これは笑っていいのか?いけないのか?"となってしまうのが怖い!いっそ普通に怖がる事が出来ればいいものの、笑えるから普通に怖がっていいのか分からない!
…ここまでも様々な作品を紹介させて頂いてますが、読み手に複雑な感情を抱かせる作品は間違いなく"名作"です!
そして、笑いの要素が入っているお陰で感じる「どうしたらいいか分からない」という恐怖はまさに長編小説や映画で感じれるモノ。それを短編で練りこめているという技術の高さ、センスに恐怖せざるを得ません。
個人的に注目して頂きたい点は:
・無駄なく短いからこそ、理解しやすい話!
・理解しやすいからこそ、良く分かる笑いと恐怖!
・それが同時に来るから、"どうしたらいいか分からない"という新境地!
尚、お奉行はこの回を書くにあたってホラー映画でも有名な「シャイニング」、「ヘルハウス」、「呪怨」、「リング」をTSUTAYAで借りてきて観ました。ホラーを紹介するにあたり、そのジャンルが一体どういうモノか?というのをちゃんと理解した上でこの作品の面白さを理解できたと思います。
もう二度と「呪怨」は観ません!
↓作品URLはこちら
https://estar.jp/novels/24804283
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