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あとがき
いかがだったでしょうか? 今の子たちは平将門を「へいしょうもん」と言ったりして教える身としてはビックリするときもあります。(笑)
いずれにしても将門は京という貴族文化とは違った「武芸」で身を立てた初めてのヒーローであったように思います。いうなればそれまで警備人にすぎなかった者が「武士」というあらたな役割を切り開いた、最初の人物ではないかと。それゆえ朝廷にとっては「逆臣」であった将門ですが、将門を祀る神田明神は江戸っ子の産土神(神道においての守護神)として今でも絶大な人気を誇っています。神田祭りはいまでも江戸三大祭りの1つになっていますからね。
首が飛ぶ、については私の空想ではありません。歴史資料に載っているからです。ただこれは明らかに将門を崇拝する者たちが首を、京から関東へと持ち帰った、というのが真相でしょう。ただ笑って史実を馬鹿にすると、本当に将門の怨霊が現れる、なんてことも否定できません。
皆さんも東京駅や大手町駅を訪ねた際はぜひ首塚にお参りするのもいいかもしれませんね。オフィス街・官庁街のなかにぽつりと建つ首塚。勝負運が向上し、勇気と決断力を与えてくれるスポットとしていまでもたくさんの参拝者が訪れています。
閲覧いただきありがとうございました。
参考文献・サイト
●秘密の日本史 樋口清之
●TRAVEL STAR
●刀剣ワールド
●ウィキペディア 「平将門」「将門の首塚」
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