一、寮長と副寮長

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 そこから夕飯までの間にも、やる事は山積みだ。 「まずは宏太だろ?」 「うん、あとコウキの部屋も五階でしょ? 食堂の席はどうする?」 「一年一人で高学年の先輩ばかりのテーブル来るのは気が重いよな?」 「うん。私なら緊張しちゃったと思う」  まずは新入生のランクが決まるまで保留にしていた部屋と食堂のテーブル決め。 「五階、あと一部屋空いてるけどどうする?」 「できたら眞子かな。ほんとに頑張ってくれて、テストも常に五位以内、余裕のAランクだし」 「そうだな。健司先輩にも話しとく。次、他の三人の部屋割りどうするかだな」  五階の部屋と食堂の奥のテーブルは、清次郎と亜実が卒業した事で三人だけになってしまった。まるでパズルのように部屋を決めていき。 「よし、じゃあ引っ越しは明日空いてる奴に手伝ってもらって朝のうちにやっちゃおう」 「なら買い物は午後からにする? それともショップ街でお昼食べる?」 「俺達も美味しいとこ連れてってもらったし、昼連れてきたいよな」 「わかった。ならどこか予約しとくね」 「任せた」    毎年恒例の新入生買い物ツアーを組み。 「全部で三十八人か。何班に分けるかだな」 「班長になれる人何人いる? 博にも班もってもらいたいし、哲平ももうできそうだよね?」 「哲平に下級生頼んでもいいな。面倒見いいし、下級生も慕ってる」  最後に寮ごとの選択科目の班を作っていく。  これが意外と大変で、すんなり決めているように見えた今までの先輩達の凄さを改めて感じた。
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