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私の恋
いつものベンチで
いつものカフェオレ
いつもの小説を読む...。
それが私の休日だ。
...ゆったりとした時間が過ぎる。...
....ポツッ...ポツッ...
ザーッ....
天から雨が降り注ぐ...。
「きゃー!今日は雨降らないって言ってたのに!」
急いで近くの屋根に雨宿りに行く...。
はぁ〜どうやって帰ろう?雨...やむのかな?
パシャッパシャッ...
雨宿りに来たその姿に...一瞬で心を奪われる。
美しい輪郭から溢れ落ちる雨...。
雨を払うたくましい腕...。
この時期にアジサイが色づく様に...私の頬もほんのりと...色づく。
水も滴るいい男...その言葉は彼の為の言葉だ。
そんな事を考えている間に雨がやみ...その美しい男は幻となった...。
それから数日間...私の頬は色づいたままだ。
あの幻をまた見たいと思う。
休日、公園に出かける時に天気予報を気にするようになった...。
また雨が降れば...会えるかもしれない。
その期待に応える様に...また雨が降る...。
またあの屋根へ雨宿りに向かう...淡い期待をしながら。
パシャッパシャ...
その走ってきた姿は....
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