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君がきた街。
近所で話題になっていた大きなお屋敷。
駅から公園を抜け、学校の向こう側に
広いお屋敷ができた。
工事中から話題になっていた。
一体どんな家族が住むんだろうと。
そして、君がきた。
君は、酷く憂鬱そうに。
とぼとぼと歩く。
きっと夏休み明けに、
近くの学校へ転入するんだろう。
僕の学校に。
色が白くて華奢な肩を
さらに縮こまらせて。
周りを伺うように歩く。
黒くて整った長い髪を
君は鬱陶しそうにしながら。
初めて見かけた時から
気になっていた。
きっと同い年だから
いつか仲良くなれたらって思っていた。
公園で見かけると君は
陰鬱そうな表情で
ベンチに腰を掛ける。
僕はなんとなく気になって
話しかけたんだ。
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