部活の友達

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部活の友達

 このまま別れるにはなんとなく早いかもしれない。 「どこか行きたいところある?」  と花田くんは訊ねた。  せめて、デートらしいところに、と美代子は考えるものの、思いつかない。 「ちょっと歩くけど、都庁いかない?」  花田くんの提案に、美代子は驚いた。 「なんでまた」  思わず口にした。  最初に花やしきにデートしよう、といわれたときもそうだったけれど、花田くんの提案はいつも突拍子もないし、斬新すぎる。  部活の友達のアイデアなんだろうか。 「都庁の展望台って、無料なんだよ」  花田くんは、「部活の友達に教わって」といった。
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