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第7話.エシカルな時代
YouTuber物語▷▷▷
店長が休憩から戻ると同時に、お店の近くの自販機の前に2人は座り込んだ、健太は怪獣の着ぐるみの頭をはずし、地面の上に置いた。
健太「ふぅー暑いぜ!こういうの一度やって見たかったんだよ!」
隆史は自販機で買った、レモネードの缶ジュースを健太に渡した。
プシュッ グビグビグビ
プハァー‼︎
健太「生き返ったー!美味いなこれ?隆ヤン!今日は洋服売れてる?」
隆史「んっ、まぁーいつも暇だよ、今日は特に少ない気がするよ。」
健太「おぅ、そうか!まぁ俺はあんまり流行りとかは分かんないけど、あの表に飾ってたジーンズ格好良かったな!」
隆史「あーあれはビンテージジーンズだよ、生地がとてもしっかりしてて、履き込んでいけばいくほど味がでてくるんだよ。」
健太「そうか、ジーンズも色々あんだな!俺も好きな物を一生着ていたいな、ボロボロでもな!」
隆史「う、うん、流行りの物も素敵だけどね、これからはエシカルやエコが大事で、物を大切に使うのはとても重要なんだよ。」
健太はエシカルについて語る隆史を、どこか引いた表情で見つめた。
健太「なぁ話し変わるけどよ、隆ヤン!例の件どうなった?ちょっとは考えてくれたか?」
隆史「う、うん、ごめん、色々考えたんだけど、やっぱり僕向いてない気がするんだよ。」
健太「そうか、、そりゃぁマジ残念だな、。」
隆史「ご、ごめん、、。」
健太は膝に手をやり、グイッと立ち上がった。
健太「そういえば実はまだ隆ヤンに言ってなかった事あんだけどさ...」
隆史「何を??」
健太「実は俺健太じゃないんだよ。」
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