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第8話.青春レモネード
YouTuber物語▷▷▷
健太は飲み終えたレモネードの缶を潰し、ゴミ箱に入れた。
隆史「んっ?何て言ったの?健太君じゃない??」
健太「おうそうだよ!俺は変わってしまったんだよ。」
隆史「あっなんだ!そう言う事ね、久しぶりの再会だったから、てっきり別人を健太君と勘違いしてたかと思ったよ、そんな訳ないよね。」
健太「もうあの時の俺とは違って、随分落ちぶれてしまったんだ。」
隆史「そんな事はないと思うけどさ...」
健太「なぁ、隆ヤン?今度俺ん家遊び来いよ、いい物見せてやるからさ!」
隆史「いいもの?ちょっと気になるな、いい物って何なの?」
健太「秘密だよ、秘密!来たら教えるよ、携帯に住所送っておくからそれ見て来てくれ、絶対住所を他の人には見せるなよ!」
隆史「う、うん、分かったよ!見せる人なんていないけど。」
健太「じゃあ俺は着ぐるみ返してくっから、隆ヤンまたな!」
隆史「うん、じゃあまたね。」
健太「あっ、後、レモネードご馳走さん!青春の味がしたよ!」
隆史は頷くと、健太は怪獣の着ぐるみの頭を腕に抱えたまま、振り返る事なく道を直進し立ち去った。
その姿を見て下校途中の女子高生がクスクスと笑っていた。
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