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こんな、卒業式、絶対ボイコットしてやる、嫌だ1。
それは、堪えくん達が卒業式の話をしているときだった。
[もう、そんな季節か...]
田中くんが、しんみりと言った。
豪が言った。
[堪えとは、小学校からの付き合いだから、会えないと、寂しいぜ]
桜さんが言った。
[ちょっと、まだ、卒業式になっていないんだから、しんみりするのは、早いわよ]と、言った。
しかし、堪えくんの顔が、険しくなっていた。
小春が、堪えくんに言った。
[どうしたの、堪えくん、険しい顔をして?]
堪えくんが言った。
[じつは、僕は、卒業式の日に、この町を出るんだ...]
続く。
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