あの夏の日

弟はサッカー

でも何故か我が家は甲子園とその県予選は毎年欠かさずにチェックするし、夏休みはテレビは１日甲子園しか映っていない。

その様子が嫌なのか、弟はサッカーをしている。本人曰く、そこそこのレベルの学校でFWでレギュラーで頑張っている、らしい。

弟も夏休みはたくさん練習しているが、練習から帰ってきたり、オフの日は私と一緒になって甲子園を観ている。

私はというと、高校に入学して真っ先に野球部にマネージャーとして入部届けを出した。
高校野球は私にとっての憧れ。入部以外の選択肢はなかった。

中堅レベルと言っても、強豪校との練習量は変わらなかった。授業まで練習を充ててる学校よりは少ないけど。

週6日、朝早くから夜遅くまで。オフの日は週に1回で、簡単なミーティングだけ。
先輩マネージャーにも日焼けは覚悟するようにと言われてたけど、見事に真っ黒。日焼け止めも汗で流れて追いつかない。

備品の整備、ドリンクやおにぎりの準備、父母会からの差し入れの対応、人手が足りないなら球拾い、あとは対戦校のデータまとめ。
こんなことまでマネージャーが！と思うことも多かったけど、勝つためならサポートを頑張ろうと、滝のように汗を流す彼らを見れば自然と思った。

1年生のときは、結局4回戦止まりとここ最近の結果と変わらなかった。