記憶………

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あの夢を見るようになってからか 朝はだいたい涙を流しながら起きる……… 『はぁ〜』と思わずため息が出るこころ……… 『また、あの夢みたの?』と聞く美優 『あっ!ごめん。』と謝るこころ 『いいよ。でもなんでそんな夢見るんだろうね??』と朝ごはんを作りながら話す美優 『うん・・・。なんかね。』とため息をつくこころ 『こころ一回病院で診てもらう??』 『えっ・・・。病院??』と目を丸くするこころ 朝ごはんの準備をしてさっと席に座る美優 『そうそう。私いい先生知ってるんだ』と話す こころも食卓の椅子に座る……… 『でも・・。なんか怖い・・・』と話すこころ 『絶対行ったほうがいいよ!!そうと決まればご飯食べたら行くよ』と張り切る美優 『でも、学校は??』 『そんなのたまには休んでも問題ないよ』と楽しそうに話す美優 『そんなもん??』とびっくりするこころ 『大丈夫だって!!こころはいつも真面目だから』と微笑む美優 『わかった美優が一緒に行くなら。』と応える 『そうと決まれば。』とスマホで電話をしだす美優 『うんっ!後少ししたら連れて行くから。うんうん。わかってるって。大丈夫』と話す美優 電話切り……… 『こころ大丈夫だって。これ食べたら急いで行くからね』と忙しい美優 『あっ!わかった!!』とこころも急ぐ ご飯も食べ 準備をして出かける2人………… 『美優?どうやって行くの??』と聞くと 『もうすぐ。お迎えが来るから』と微笑む美優 『えっ?!迎え??』 『きたきた!!こっちこっち!!』と手を振る美優 すると 白い車が目の前を止まる………… 『美優!本当人使いが荒いなぁ』と怒る男の人 その人を見た瞬間……… こころに何か違和感を感じる……… 『いいじゃん。お兄ちゃん。ほらっ!こないだ話した私の友達』と紹介する美優 『今日はすみません。私こころっていいます。お願いします。』と頭を下げる 『君が・・こころちゃん・・・・』とびっくりする美優のお兄ちゃん 『お兄ちゃん??』 『あっ!!ごめんごめん。じゃあ。乗って連れて行くから』と微笑む美優の兄 『すみません。お邪魔します。』と頭を下げると 『そんなことしなくていいって早く行くよ』と勢いよく車に乗る 『おまえなぁ。だから彼氏できないんだって』と思わずため息をつく……… その話を聞きながら 何故かひっかかるこころ……… 何これ?? なんか変な感じがする………… と変な顔をしていると 隣で 『こころ?調子悪い??』と話す美優 ルームミラーからその様子を見ている美優の兄 『こんなところにいたんだ。やっと見つけた・・・』と呟く 『お兄ちゃん?今なんか言った??』と美優 『いや。なんにもないよ。ちゃんとシートベルトしろよ。』と注意する兄 『安全運転でお願いします』と笑いながら応える美優 なぜか ドキドキしていくこころ 気づいた時には美優の手をギュッと握っていた………… 『こころ?』と呟くも何もなかったようにお兄ちゃんと話し出す美優 そして、 病院に着く・・・・
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