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静かに横に座っている美優の兄………
『あの・・・。ありがとうございました。』と話すこころ
『いいよ。気にしないで。』と微笑む兄
『えっと・・。あの・・・』と戸惑うこころ
『こころちゃん。俺のこと快斗って呼んでくれないかなぁ』と微笑む
『か・・い・・・と。』と口に出して読んでみる
『はい。何??こころちゃん。』と優しく包み込むように話す
何故かそれにドキドキするこころ
私この人のこと絶対知っている………
『何か思い出した??』と聞く快斗
『えっ??何かですか・・・』と不思議がそうに快斗を見つめる
『うん。』と微笑む快斗
悩んでいると
『クスクス。やっぱり思い出せないよね。』と寂しそうな顔をする
それを見て
何故か
脳裏に何かが浮かぶ…………
『こころちゃん??大丈夫??』と声を掛けハンカチを渡す快斗
『えっ??私・・・どうして・・・』と涙が出ているのに気づくこころ………
『こころちゃん。もう考えなくていいよ』と微笑む快斗
『えっ??でも・・・夢で何回もでてくるから』
『手をかして。その夢が気にならないようにしてあげるよ』と微笑む
『そんなことできるの??』とびっくりするこころ
『たぶん。もう俺が近くにいるから。見なくなると思う』と不思議なことを言う快斗
『本当ですか?!でもあの夢ってきっと大切な人からのメッセージだと思うんです!!』とはっきり話すこころ
『そうだね。俺も前よく夢を見てたんだ。その度にやっぱり気になってたけど、最近見なくなったんだ』と笑いながら話す快斗
『どうしてですか??』と快斗に質問する
『それは・・・・。まだひみつ』と頭を撫でられる
『きっと。もうすぐ謎が解けるよ』とニコッと微笑みこころから離れようとする
すると
ばっと服を掴むこころ………
その拍子にバランスを崩しこころのところに倒れる快斗
『こころちゃん??』と顔をがかなり近づく快斗
見つめ合う2人………
そこに
『お待たせ〜!!お菓子持ってきたよ』と元気よく部屋に入る美優
でも
2人の様子を見て………
『あっ!!やだ。私忘れ物した!!』と慌てて扉を閉める
『ご!ごめんなさい!!私・・・///』と慌てるこころ
『こころちゃん。可愛いよ』と真剣な顔をする
『えっ?!』と言った瞬間
キスをする快斗…………
キスをされて
なぜかもっと離れたくなるこころ………
『ごめん。こころちゃん。本当に素敵だよ』と髪に触れる快斗
『快斗さん。私・・・』と見つめるこころ
『あと少し。だから』と微笑み離れ部屋からでて行こうとする
『快斗さん!!待ってお願い』とベッドから飛び起きて追いかける
快斗は振り返らず部屋からでていく………
その場にしゃがみ込み泣くこころ
『お兄ちゃん??』と扉の前に立っている快斗に話しかける美優
『ごめん。こころちゃんをよろしく。』とそのまま部屋から離れる………
『えっ?!どういうこと??』というが振り返らずそのまま階段を降りていく………
部屋が気になって
扉を開ける美優
部屋の中を見ると泣いているこころ
急いでこころのところに近寄る
『こころ。大丈夫??どうしたの??』と声を掛けると
『わからない。けど、快斗から離れたくない』と言いだすこころ
『えっ??お兄ちゃん??』と聞き返すと
『また、離れていっちゃう。いや!!』と変なことを言うこころ
『こころ。落ち着いてほらっ!!先生からもらった薬』と薬を飲まし
少したつと
落ち着いたように眠そうになるこころ
『こころ。今日は泊まっていっていいから』と声を掛けベッドに寝かせる美優
こころが眠ったのを確認して静かに部屋から出る
そして、
兄のもとに向かう………
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