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2.🍑
" We Grew Up Together. 幼馴染 "
「おじゃましゅまぁ~す~♥」
・・
「いったらっきまぁ~すっ♪」
一旦慎のおじいちゃんが幼稚園へ迎えに行き、自分の家に
帰宅すると、すぐさま家を飛び出し、私の家の3軒隣に道を挟んで住む慎ことマリリンが、大人のような挨拶を可愛い声で叫びながらわたしン家の茶の間に上がり込み、一緒に遊んだり、一緒に食事するのがいつもの光景で、
私とマリリンはきょうだいのように育った。
幼稚園の送迎は慎のじいさまがしてたんだけど、何せお年寄りで男じゃあ
マリリンの相手は荷が重すぎたようで、自宅に帰ったらすぐに慎は我が家に
入り浸っていたのだ。
母がマリリンの母親と話し合って、預かるっていう取り決めを
していたんだと思う。
それは母親同士が仲良かったことと、私の母が世話好きな性質だったことも
ありぃ~の、マリリンの母親が今でいうところのキャリアウーマンで忙しい人だったからというのがあったからだと思う。
流石に中学生になると頻繁には来なくなったけど、それでもうちの母には
あまり気兼ねがないようで、私が母に頼まれて呼びに行くと、ごはん食べに
来ることはあったかな。
部活で帰りが遅い日などは、母に頼まれてわたしゃあ弁当の宅配
やっとりましたでぇ~。
私は久しぶりにその頃の慎の夢を見た。
夢の中の私たちはとーってもかわゆかった。
つくづく・・しみじみ・私は幸せな子供時代を過ごすことのできた
数少ない幸運な人間なのかもしれないと感慨深いものがある。
月に一度は実家に帰ってるんだけどマリリンが今は実家を出てるから
最近会ってないんだぁ~。
奴は元気にしてんのかな?
まだ独身貴族を謳歌しているようだけど。
なんかっ、一時期ホストのバイトしてるって聞いたなっ。
新幹線等の部品を作ったりするエンジニアなのに、バイトなんかして
首にならないのかねぇ~。
たまに見るマリリンとの夢は大抵、マリリンの告白のシーンなのだよねぇ。
これって、どいうこと?
懐かしくて甘酸っぱいマリリンのかわゆい声音を思い出す。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「僕ね、 姫苺 ちゃん・・男の子のことが好きなんだ」
ンでね、必ずセットで付いてくんのよぉ、自分の反応。
「~っ・・ふぅ~ん」
このシーンばっか。
何かあるのだろうか?
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