特別編・中松ルートは、読者様次第でエンディングが決まるざまぁーす。

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   はあー、とため息が出た。  昨日、アイツに告白もさせて貰えなかったから、一矢様とアイツが結ばれるだろうと考えた結果、こんなおかしな夢をみてしまったのだろうか。それにしても、一体どうして・・・・。  解っていた。アイツは俺が知った頃から、ただひたすら一途に一矢様を想っている。そして一矢様も。  俺が彼らの仲を邪魔するなら、夢でしか実現できない。  ・・・・俺もまだまだ、修業が足りんな。  自嘲の笑みを浮かべたが、さっとかき消した。  目覚ましが鳴ったのだ。もう起きなくてはならない時間はとっくに過ぎている。かなり俺都合の破廉恥な夢だったが、それを何時までも引きずる訳にはいかない。  一矢様に世界情勢を報告できるように、あらゆるデータを頭に叩き込まなければ。  先ずは着替えだ。きちんと身だしなみを整え、何だって完璧にできるように。  さて。今日も勤めを果たすとしよう。一矢様と、これから彼の本当の嫁になる、アイツの為に――  -完- 【中松ルート了】
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