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中川カエデが持っている青いスマホに又しても知らない番号から電話が来る。
今の電話は、分からない番号から着信が来てもその県名や住所などが載る設定になってる携帯が多くなって便利な時代になった。
カエデは
「又か」と言ってスマホ持って出てみる。
「もしもし……」と言うが相手は無言になる。
カエデは諦めず
「あのー間違ってますよ。」と言ってスマホをきる。
「はぁー」とため息をついて、住所を見るとあの病院からだった。
気味が悪かったが今日は、この病院をネットで検索してみると、何と、その電話番号の病院はもう、なくなっていた。
カエデは、そのネットの文字を見て頭が混乱してきて思わずスマホを投げてしまった。
じゃあ、一体どこから誰がかけてきたのかとゾッとした。
しかし、その日は気持ち悪かったがあまり気にしないようにして、もう一回きたら番号を変えようと思い気楽に考えた。
カエデのスマホには相変わらずあの番号からかかってきたので番号を変えるかと思っていた矢先に、カエデを一人で育ててくれた母親が亡くなってしまった。
カエデは、落ちこみしばらく何もヤル気がおきなくなっていた。
それでも、一人で母親が暮らしていたアパートの一室を片付けていた。
すると、押し入れを片付けをしていると段ボールがあり、その中を開ける。
すると、アルバムなど出てきて懐かしがっていると、一枚の手紙みたいなのが入っていた。
カエデは、その手紙を見ると衝撃な内容が書いていてショックを受けた。
その手紙には、亡くなった母親の懺悔の言葉が書かれていてその内容が衝撃だった。
手紙には、カエデは、母親が病院から誘拐してきた子供だった。
母親は、子供が出来にくい体で当事、結婚を考えていた人がいたがその理由で相手の親から反対されて別れることになった。
そのショックで、ある病院で産まれたばかりの赤ちゃん、カエデを誘拐してきた。
しかも、その病院の名前があのスマホにかかってきた番号の病院だったのだ。
カエデは、ショックをうけながらも、その当時の病院の誘拐事件を調べると、記事が載っていてしかも、誘拐された赤ちゃんの母親はショックでその病院の屋上から飛び下り自殺をしたと書いてあった。
カエデは、まさか、自分の母親が母親でないとはと思い嗚咽に変わったときに、カエデのスマホが鳴った。
あの、病院からだった。
思わずカエデはその電話に出た。
「もし……もし、お母さん? 」と言うと何も言わずに切られた。
すると、何か背中に気配が感じた。
カエデは、ゆっくりと振り向いた。
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