始まりの中学時代

4/4
前へ
/15ページ
次へ
正直思い出すとまだまだあるが、これ以上は自分自身のHPが持ちそうにないのでここまでにしておこう。  つまり、結局のところ何が言いたいのかと言うと、陽キャラ羨ましい。くたばれと言うところである。  きっとあいつらの中学の思い出はキラキラに輝いていて、輝かしい青春の一ページとして記憶に刻まれているに違いない。  いつか過去を思い出した時にも、枕に顔を埋めて叫んだり、夜な夜なダークネスな気分に苛まれたりなんてしないのだろう。久しぶりに卒業アルバムを開いた時に、白紙のページが出てくるなんて事も絶対に無いはずだ。  そんな中学生活を終え、俺は決意した。高校生活は絶対に楽しく過ごす。そのためには‥‥高校デビューするしかない!! と。  幸運にも父親の仕事の転勤を機に、引越しをすることになり、知り合いは誰もいない高校を選ぶことになった。ここでなら俺は中学時代の黒歴史がバレる事はまず無いだろう。  待ってろ俺の陽キャラ生活! もう暗い学生生活とはおさらばし、明るい高校生活を送ってやるっ!!  それから俺はそれまでのメガネをやめて、コンタクトにした。貧弱だった体も筋肉をつけ、話し方もなよなよした自信のなさそうな話し方をやめた。  どうやら自信が言動や容姿に反映されると言うのは本当らしい。毎朝の鏡の前での自賛のルーティンを欠かす事はない。 「俺はかっこいい」そう唱える事で、自信はより確かなものへと変わっていった。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加