3 理央の家

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 玲央は一人でずっとしゃべり続けるので、途中で理央が口を挟んでやめさせる。そのやり取りが何回も続くので、那月は久しぶりにたくさん笑った。 「ごめんな、那月。時間大丈夫?」  理央に言われて時計を見ると、いつの間にか帰る時間になっていた。楽しい時間はあっという間に過ぎる。明日も学校があるため、那月は帰る準備を始めた。 「そろそろ帰るね」 「もう帰るの? まだいてもいいよ」  那月が立ち上がろうとすると、玲央が腕に抱き着いてきた。 「ごめんね、帰らなきゃ」 「じゃあまた来てね」 「うん」 「次いつ来るの?」 「えっと……」 「玲央、那月も忙しいから」  理央はそう言って、那月から玲央を引き剥がす。そうすると玲央は理央に抱き着き始めた。 「じゃあ来週また来ていい?」 「うん!」  弟ができたみたいで、那月も玲央にまた会えるのが楽しみだ。
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