File.1 怠惰肥満

6/16
前へ
/275ページ
次へ
2ヶ月後。 姉貴の身体は更なる変貌を遂げていた。 明らかに太っていた。お腹は更に大きくなり、姉貴が歩く度に床がミシミシと音が鳴っていた。 恐らく姉貴の体重は90kg程だろう。体重が増えるペースが早くなっていた。 それもそのはず、姉貴は仕事中も常に何かを食べるようになっていた。 そうなると、部屋中に姉貴の咀嚼音が鳴り響く。多少なら我慢出来るものの、クチャクチャと音を立て始めた時にはストレスになっていた。 俺はあまり家にはいなくなった。家にいると、姉貴に食べ物を買いに行かされるからだ。 姉貴は料理を一切しなくなった。俺が用意した食べ物をひたすら食べ、足りなければ物色して食い荒らす。 何だ?俺は家畜でも育てているのか?実際、姉貴とは会話よりも何かを食べている時間の方が明らかに長い。
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70人が本棚に入れています
本棚に追加