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せっかくの休日なんだから、ただ何度か押し掛けてこられて寝ただけの相手なんて放り出して、帰ればよかった。
コイツの職業も、嘘ではないにしろロクなものではないし、これ以上関わるべきではなかった。
でもさ。
俺はただ生きているだけの日々に、本当は飽き飽きしていたんだ。
「まあいいけどさ。ウサギ、お前が持てよ」
そう答えると、ナツは嬉しそうにフワフワのウサギを抱きしめて、ついでに俺の手も握って歩き出した。
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