BOS

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BOS

20XX年 世界はVR社会となっていた。全てがVRで行われる。 メールも電話も、買い物も全て。さらには眼鏡までもVRの視覚支援によって必要がなくなっている。 そんな中、学校だけは通信制ではなく、直接登校制になっている。 その理由は「Battle Of Status通称BOS」というゲームがあるからだ。 status、つまり地位。 このゲームで地位が決まるため、大人たちは皆これをしている。 また、このゲームをすることができるのは高校生からだ。 このゲームでルールが適用されるのは100ポイント以上のプレイヤーのみ。 相手のHPを削りきれば相手から10ポイント奪える。 また、削りきれなかった場合は残りHPの多いの方が勝利となる。 その場合相手から奪えるポイントは5ポイントとなる。 高校生は3年の間に100ポイント以上稼いでから卒業する。 その練習や、アドバイスのために直接登校制になっているのだ。 そしてこの俺、赤星望(あかほしのぞむ)は今年高校受験を終え、最難関校、国立闘拳高校に入学するのだ! ー国立闘拳高校ー 俺達新入生は体育館に集められた。 そして、舞台の上に先生とおぼしき男性が現れた。 「やあ新入生たち、私がお前たちの学年主任となる高月銀二だ。 この後、お前たち全員にキングラスと呼ばれる、BOSをプレイするためのVR機器を渡す。 そして知っての通り、お前たちには卒業までに100ポイント稼いでもらう。 その方法だが全部で3つある。1つ目は単純なる戦闘での獲得。 だがこの戦闘は教師としか行えない。2つ目は授業での獲得。 隠密授業、戦闘授業、戦略授業、それぞれで獲得できる。 3つ目、これは例外だが、学校の許可を得ることで外での対戦、つまり、一般の大人との対戦ができる。 これで説明は以上だ。これからクラスに向かうように」 そう言って先生は去っていった。 俺はワクワクしていた。 これから始まる新しい生活が、楽しみで仕方がなかった。 さあ行こう、俺達の、この世界の戦場へ!
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