告白

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告白

この声は?! 目を開け扉の方を急いで見ると... 「たっちゃん、本当にバカね。」 僕の想い人の...ほのかだ。 「お前の方がバカだろっ。」  「違う!何で病気の事言わなかったの?」 そんなのお前には...言えねぇだろ。 「別にお前には関係ないだろ。」 「本当にバカ...。」 とほのかは泣きながら、僕の隣に座った。 僕とほのかは幼馴染みだった。  たぶん小さな時から好きだったんだ。 ほのかは明るく、クラスでも人気者。 僕とは正反対の人生を歩んできたかの様だが、昔からの腐れ縁だったから... 気付くと一緒に居ることが多かった。 たぶん病気の事を言ったら、悲しむと思った。だから言わなかったんだ。 「ごめん...。」 彼女が泣いている...こういう時は 抱き締めた方がいいのか? 震えた腕を伸ばし... 彼女の細い肩を包み込む。 「たっちゃん本当に死んじゃうの?」 「うん...。」 心臓が脈打つ...早くなる。 僕の心臓は生きようとしているのに...。 「ずっと秘密にしていた事がある。」 今、どうしてもほのかに伝えたい。 「ずっと好きだった...。」 「私も...好きだったよ。」 彼女の腕が背中に回り、強く抱き締める。 まさか...両思いだったのか? もっと早く伝えておけば良かった...。 今更後悔しても仕方がない。 「僕が死ぬまでの間、彼女になってくれないか?」 「いいよ...。」 僕と彼女はようやく 恋人になれた。 ほのかは毎日、夜に来る様になった。
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