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「でもね」先輩が拳を引っ込め、いわくありげな顔つきで言う。「君が個人的に楽しむ範囲においては、別にいいわよ。私もそこまでは君を束縛できないし、そうする権利もないと思う。それもまあ、君に対する報酬の一つってところかな。あ、もちろん私達のコスチューム姿を君が魅力的に思うのであれば、の話だけどね」
「……」
そんなの魅力的に決まってる。少なくとも令佳先輩のそれは。
だけど、そんなこと絶対に言えない。
つか、令佳先輩……自分たちのコスチューム姿の映像を、僕がそういう用途に使っても……平気なのか……?
「いずれにしても、浜田君、そういうキワドい映像は、撮ってもいいけど絶対に他に漏らさないようにね」
「は、はい……」
僕はおずおずとうなずいた。
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