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いや、別に先輩を笑いものにするつもりは……もともとないんですけど……
「おっと、そろそろ行かなきゃ」スマホの時計画面を見た先輩が、思い出したように言う。「それじゃあね、茉奈ちゃん、浜田君。ごちそうさま。とても美味しかったわ」
ニコニコと手を振って、先輩は教室を出て行く。
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というわけで、僕のクラスは早々に店じまいすることになってしまったので、ヒマになった僕は軽音部のコンサートでも聴きに行くか、と思って学校の体育館に向かっていた。ちなみに、三崎先輩の二年四組がお化け屋敷をやってて、彼女もなんかお化けになっているらしい、という情報が入ってきたが、実は僕はそういう怖い系が結構苦手なので……遠慮させてもらうことにした。
しかし、渡り廊下にさしかかった、その時。
目に入った衝撃的な光景が、僕の両脚を凍り付かせる。
令佳先輩が、男と腕を組んで歩いていた。
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