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「あたしらより三つ上のうちの卒業生よ。令佳先輩が1年の時に生徒会長だった人。今は東京の大学の1年生だって。だけど元生徒会長なんだから、そりゃやっぱり母校の文化祭には来るよねぇ。『彼女』もいることだし」 「そうか……」  確かに、ちらっと見た感じでは、結構なイケメンで優秀そうな人だった。僕なんかじゃ全然かなわないっぽい。いや、そもそも対決する機会すらないだろう。  ま、別に令佳先輩に告るつもりもなかったし、正直、脈があるとも全然思ってなかったけど……それでも、もし先輩に彼氏がいなければ、ワンチャンあるかも……とは思ってた。だが、そのはかない望みも(つい)えた、というわけだ。  ……。  失恋、か。つらいなぁ…… ---
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