はじまり

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「よぉぉ、ゲコー何彼シィ?」 「あ、酒見さんダメですよ寝てないと」 玄関がウィンと開いた瞬間変な酔っぱらいが千鳥足で寄ってきた、ヤンキーがそれを受け止めて近くのベンチに座らせた けどすぐに立ち上がって俺の方に倒れかかってきた ほとんど無理矢理俺のかたに寄りかかってきて 「なに、それじゃぁ誰かなぁ?」 「お、俺はここで職場体験する…」 「ながぁいおじさん飽きちゃうよぉ新人ちゃんでしょ?ほら俺様はぁ酒見様~君は?」 酒見って言う酔っぱらいは俺の背中をバシバシ叩きながらにやけてる なんだよこいつ、でもこういうやつが社長とかよくあるからな…俺は必死に笑顔をつくって 「と、トシロウです…」 「トッシーか、良いねぇまぁ俺は俊さまで良いぞぉ、よろしくねの握手」 酔っぱらいはふらつきながら俺から離れて手をさしだした、ヤンキーがスッと酔っぱらいの肩を押さえてる 俺は少しだけ手を前に出しただけなのに酔っぱらいがそれを両手で引っ張ってきた 「イテッ!」 「へへへぇ宜しくな、トシロウちゃん…なぁゲコウうぅどうすんのぉこの子」 「えっとこれからはまず皆さんに挨拶回りを、なので酒見さんには悪いですがまだ仕事中の人に声かけといて貰えますか?」 「ゲコウの人使いぃぃ、まぁやってあげるけどぉじゃ、良いジュースで取り引きねぇん」 「分かりました、じゃ行くぞトシロウ君」 酔っぱらいは物足りなそうに俺の手を話してガラケーを取り出していた、ヤンキーは俺のかたをポンポンと叩きながら建物の中に連れていった まだ何も教えてくれねぇ、俺は何をすんだ 無口男に酔っぱらい…これからまだ変なやつが出てくるのか 変な不安を愚痴りながら何個かの部屋が集まった廊下まで来た、それぞれの扉にはお酒のシールや盆栽の絵に田舎の写真…可愛い女の写真に帽子が掛かってたりボロボロな扉もあった 「気になる扉にまず入って見ろよ」 ヤンキーは俺の背中をポンと押した 俺は…
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