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ヴァネッサ
「アンジェ…!
二人の動きを封じてっ」
アンジェ
イラー=アルマウト・アンゲルス
『かしこまりました…
おおせのままに。』
アンジェが手をかざした瞬間
パパとママの足元から黒い影が伸びて
足に絡みついた!
パパ
「う、動けない…」
あたしはパパとママに笑いかける…
ママ
「…っ」
パパに手を伸ばしたけど
その手が止まる
パパ
「た、頼む…命だけは…」
伸ばしていた手を引っ込めて
自分の胸の前に
持ってきてから手を下ろした…
ヴァネッサ
「あたしは…ううん
やっぱりなんでもない…
アンジェ、行きましょう。」
書斎から離れたあたし…
アンジェはこちらに視線を向ける。
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