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山の空気や田んぼの景色、通りすがりの知らない年配の方々。そして、ついに海へとついたとき、私の目にはなぜか涙があふれていた。
そして、落ち着きを取り戻したとき、私は学校に何の連絡をしていないことに気が付いた。そこで一本の電話を入れ、電話を切ったときに私のお腹がグーと鳴った。私は道端の初めて入る民営のそば屋で昼食をとり、そのまま家へと帰り、妻に怒られた。
次の日も学校を休んだ。もともと休日なのに休んだというのも変だが、私にとってそれは初めて意図的にとった休みだった。
妻は妊娠の報告を自分の妹にもしていたらしく、なるべく妻には安静にしていてほしいと思った私は駅に義妹を迎えに行った。
ああ、言い忘れていたが、私の妻は教師を辞めてからは実家の肉屋を継いでいてね。私もよく手伝っている。肉の解体は手が血まみれになることもあるんだ。大変な仕事だよ。
その肉屋は商店街にあるから、そのとき写真をとられてSNSにアップされたんだろう。
その日は義妹と妻と私でささやかだがお祝いをした。
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