夢見

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一口コクリと飲み込み、喉から胃まで冷たさが落ちていくのを感じていると… 「あっ…」 ストンと何かが胸に落ちて、夢を思い出した。 白っ茶けた埃っぽい暑い日 半袖のTシャツにハーフパンツをはいた小学生の私 だらだらと続く坂道を自転車を立ち漕ぎして登ってゆく はぁっはぁ… 顔中の汗が顎で集まってボタボタと垂れる はぁっはぁ… 坂道を登りきると辺りは拓けて、山が削り取られて出来た崖がある 見上げるといくつあるのか解らないくらいポコポコと穴が開いている 岩つばめの巣だ
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