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夢見
泣きながら目が覚めた…嗚咽まであげている。
胸がぎゅうっと苦しいくらいで、スゴく怖い夢を見ていたようだ。
ただ漠然と「怖かった」と思うけど、ナニが怖かったのか夢の内容が思い出せない
フットライトだけのうすぼんやりとした灯りの中、起き上がりそっと涙を拭った。
時計を見るとまだ3時30分…
いくらなんでも起きるには早い。
もう一度眠ろうかと思っても、まだ胸の奥がザワザワと音をたてている。
しかたないからキッチンまで行き、冷蔵庫から水を出しグラスに入れダイニングテーブルの椅子に座ってみた。
8月も近くなると、いくら北海道とはいえ部屋の中には生ぬるい空気が溜まっている。
冷たい水を入れたグラスはすぐに汗をかき始めた。
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