プロローグ

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プロローグ

この物語の世界では、「人間」の他、人類の一部に「獣人」が存在する。 彼らは、一見すれば人間の姿をしているが、自分の身体を自由に、特定の「獣」の姿に変える事が出来るようになる。 そして、獣人が「獣」に姿を変えた時、「人間」の時点を上回る「能力」ーーーー例えば、知識量や運動神経などーーーーを発揮するようになる。 しかし、一方ではその「能力」は非常に厄介でもある。 例えば、各主要国では「運動神経の急上昇を防ぐ為」という理由で、獣人は各スポーツ連盟への参加は不可能とされている。政府や国際機関にも獣人は居るのだが、「人種」の壁により、獣人は疎外される事例が多い。また、獣人の「能力」を悪用した重大な犯罪も発生しており、国を挙げて対処するケースも存在する。 「獣人」は世界的に、人間から疎まれる存在だった。
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