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モデルさんが亡くなる日の当日。
モデルさんを助けるために会おうとした時だ。当日だから、と前もって美波は前日の夕方頃から睡眠を取っていた。
「もう寝るね」
「美波、もう寝るの?」
「うん」
夕ご飯を食べたのちに、お風呂も済ませた美波。母親の言葉に頷いて自分の部屋に戻るのだ。
そのまま、夜中までモデルさんに何か起こらないことを願いながら目を閉じる。
パッと目覚ませば時刻は『六時』に目を覚ましたみたいだ。
携帯に触れれば、モデルさんのインスタへ投稿される通知がまだ来てない。
「良かった」
モデルさんの通知がないことに対してホッと安心した。
(まだ亡くなる前に目を覚まして良かった・・・・・・いやいや、亡くなるとも限らないかもしれないし)
これがタイムスリップならば、インスタに投稿したのちに午前中の頃に亡くなる。
自分の部屋から洗面所に行って、まずは顔を洗う。用意していたタオルで顔を拭いた。
「ふぅ」
水で顔を洗うことにより息を止めていたために息を吐く声がした。使用したタオルは洗濯機の中に放り込んだ。
自分の部屋に戻り、ニュースの情報を必死に思い出そうとした。
ピコン、と通知音が携帯から聞こえた。携帯の画面が表示されている。
そこにはモデルさんのインスタへ投稿したという通知が書かれてあった。つい寝惚けているのかと目を開いて二度見する。
本当らしい。
ーーー
『詩のノート』
青空を見上げれば
どこまでも鮮やかな色をしていて
鳥が通りすがり
果てしなく泳いでるような姿に
僕も飛び出したくなった。
二十XX 八月五日 俺より
ーーー
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