ハンプトン子爵令嬢、反省する。

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ

ハンプトン子爵令嬢、反省する。

ハンプトン子爵令嬢は、家の窓から曇り空を眺めている。 「アリア、どうしたんだい?最近、ずっとぼーっとしてるじゃないか。」 「アリア、何かあったの?」 ハンプトン子爵令嬢は、スブルストでの出来事を思い出していた。 「「王妃がいるのにそんなことをするあなたが悪いんじゃない!!……そんなことで私が陥れられたなんて!!許せないんだからーーーーーー!!!!!」」 国王にあんなことを言ってしまったけど、私だけが被害者じゃなかったわ……。 私を陥れるためにティム様の命も狙われ、コーニエルさんは親友を人質にとられて、色んな人を巻き込んでしまったのに……。 しかも、国王は私の実の父だったし……。 あんなのが実の父だなんてあんまりだわ。 私、今更だけど恥ずかしくなってきたわ。 ティム様とエマ殿下の仲を引き裂いて、私はティム様と婚約したのに、フランクを好きになってしまいティム様との婚約を解消した。 私が国王にあんなこと言える立場じゃなかったのに……。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!