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「もし、羽菜ちゃんと結婚したら、毎日こんな感じで食卓を囲むことになるのかな?」
櫻介は焼き鮭の身を皮から剥がしながら
ご満悦の表情で声を弾ませた。
「櫻ちゃん、喜んでないで少しは反省してください。あんな食生活続けてたらもっと大変な病気になってたかもしれないんだよ?」
「はい、ごめんなさい..
ものすごーく反省しております...」
一応、羽菜に怒られている手前、
肩を落として謝罪する櫻介だが
羽菜との久々の食卓にどうしても
口許が緩んでしまう。
「本当に反省してる...?」
羽菜の鋭い視線に
櫻介は緩んでいた口許を引き結んで
コクコクと頷く。
「今日から、朝ごはんは二人分作るから一緒に食べるようにしようと思う。
夜ご飯は早番の日と休みの日は出来るだけ作るようにするから、お昼と遅番の時は自分で栄養に気を付けてとるようにしてね。」
「えっ!ほんとに?
これから毎日羽菜ちゃんと一緒にご飯食べれるの!!」
「しょうがないじゃない。櫻ちゃんを放っておいたら好きなものしか食べそうにないんだから...」
「よしっ!!」
櫻介は思わずガッツポーズするが、
羽菜に睨まれてその手をグーッと上に上げ
わざとらしく伸びをした。
「その代わり、部屋の掃除は自分で
ちゃんとしてね」
「任せてよ!!」
櫻介は白ご飯をパクリと頬張ると
余裕の表情で親指を立てて見せた。
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