いい子のまま

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いい子のまま

2人しか居ない夕陽がさす教室は ただ沈黙が続いている。 「ねぇ、何もしないの? あと5分しかないよ?」 責めるような口調でも、 バカにするような口調でも、 笑うような口調でもなく、 ただ淡々と彼は言った。 時計を見ると5時55分。 最終下校時刻まであと5分。 焦りが出てくる。 そしてふと、30分前のことを思い出した。
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