35歳になりました。

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「あ。噂をすれば」 タイミングよく、九条くんから連絡がかかってきた。ビー太郎は嘆かわしい声で文句を言っている。 「え?!マジで?!」 だけど、すぐに目を輝かせた。尻尾をぶんぶん振り、耳を立たせている。犬だ。 「サンキュー!助かる!しかもタイミングバッチリ!うん!全然っ!じゃ、よろしく」 ビー太郎は携帯を耳に当てながらこちらに向けて指で輪っかを作った。どうやらどうにかなったらしい。 「梓が会食行くって」 「そう。ならペディタンクお願いね」 「任せろ」 ビー太郎は生き生きしている。仕事が楽しいらしい。それは良いことだ。わたしも楽しい。お給料も増えたし、何より気の置けない仲間がいる。
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