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「じゅ、10万っ?!」
とある休日。友人の千佳子に呼び出されて呑んでいた。千佳子は新卒で入社した時の同期だ。今は外資系企業で営業をしている。バリバリのキャリアウーマンだ。
「そ。登録費用3万に初期費用5万、月額2万。併せて10万」
千佳子はシレッとした顔で鶏皮串を口に入れた。一気に串の上から二つ齧る。
「高くない?!そんなにするの?!」
「まだ安い方よ。それにある程度の条件が必要ならもっと高くつくわよ」
「ゲェ。ある程度の条件って何?それで何人紹介してくれるの?」
「月に10人〜20人ほどはね。ま、転職活動みたいなものよ」
千佳子はむしゃむしゃと食べながらビールを飲む。外資系の高級取りがこんな安い居酒屋で美味しそうに焼き鳥食べてる時点で良い意味でギャップがありすぎる。
「それだけ払っても結婚したいの?千佳、前に縁があればなんて言ってなかったけ?」
「綾乃。何馬鹿なこと言ってんの。縁なんて待っててもこないわよ。自分で作りに行かなきゃ素通りよ」
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