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やられたらやり返せ。言われたら言い返せ。これは父の教えである。ただ、黙ってやられてるな、ということ。もちろん、投げたりしたらいけないけど。
「浜坂の31点は俺も知ってる。戸田が言いふらしてた」
「アイツ〜!!」
「あんな簡単な問題も出来ないなら高校危ないんじゃないの?定時制?ぐらいなら受かるんだろうけど」
「うっさい!そういうお前はどーなんだよ!」
「結城、意外と頭いいけど?知らなかったか?」
「意外とって何よ!失礼ね」
ビー太郎が二人を見てニヤリと笑った。植松がムッと顔を歪め、浜坂は口をへの字にする。植松は同じクラスになったことがあるからきっとなんとなく知ってたんだろう。浜坂は同じクラスになったことがないから全然知らない。ただ、彼の点数はよく聞く。戸田という口の軽い奴が言いふらすからだ。
「それと、人の女の好みとや角言うけど、その前に俺、お前達と友人だと思われる方が不愉快」
「「!!!!」」
「いつもなんか突っかかってくるけどさ。ただただ鬱陶しい。迷惑。ってかさ、今、食事中って見てわかんじゃん?余程暇?そんなことしてモテると思ってンの?めでたいな、その頭」
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