拗らせ恋の紡ぎ方

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それでね。 真面目な話、結婚式はいつにするかって話がでたの。発端はうちの母よ。いつの間にかビー太郎と母がラインで繋がってたの。 びっくりよ。 急にビー太郎がスマホの画面見て「百子さんだ」って言うから「は?」よ。「は?」 娘に内緒で娘婿とイチャイチャするってどういうことよ!なんて嘘だけど。 で、まあ。真面目に考えたんだけどね。 ビー太郎は特に拘りはないらしくて、わたしも「海外がいい!」とか「和装!」とかそういう希望はなかったの。 ただね、ビー太郎は新婚旅行はゆっくり時間をとりたいって言うの。九条くんと玲ちゃんに聞けば、やっぱり、挙式からの新婚旅行って結構タイトでね。その上彼らは帰国してまたパーティーだのなんだのってしたから余計大変だったみたい。 「新婚旅行は来年のG.W含めて三週間もらおう」って言い出してね。九条くんはあっさりオッケーするし、それなら逆算して挙式と披露宴がいいわね、ってことで急遽今年の秋か冬にしようって話になったの。年末年始は忙しいし、正直結婚式どころじゃないからね。 会社は会社でパーティーはするのよ。=全社員出席みたいになるけどね。 それなら、挙式は家族だけにして、両親には後日温泉旅行でもプレゼントしようか、って話になったのよね。家族だけって言っても、九条くんと香月くんは呼ぶつもりだし、九条くんを呼ぶなら玲ちゃんもね。まあ、そんな話をしてたら、七月も終わりを迎えた。
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