拗らせ恋の紡ぎ方

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階段を降りて、先程成績発表をしていた広間に降り立った。すると、レッドカーペット敷かれていて、その先に金の屏風と司会が使っていた演台が設置されている。 なにこれ。 なんて思いながらもビー太郎は柔かにレッドカーペットを歩くものだから、わたしも道連れよ。 演台にはマイクもあり、わたしたち二人が揃ったことを見計らって香月くんが高らかに宣言した。 「それでは、社内会見始める!カメラ係ヨロシク!」 カシャカシャ!と一斉にあらゆるところからフカメラの嵐よ。ここにくるまでも普通に撮られていたけどね。思わず「ちょっと、雅!」って言っちゃったわ。そしたらね。 「これ、結婚式で流れる用だよ」 「……は?」 「ほら、笑って。その間抜け面も流れちゃうから」 ま、ままままま間抜け面って! 失礼ねーー!!! ちゃんと説明しないビー太郎が悪いんだから!!
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