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わたしは、現在管理部に所属し、管理部全体のGM(ジェネラルマネージャー)であり、副社長付きの秘書をしております。わたしの上司が副社長、つまり、木下雅、初恋の相手です。
「結城さん、今夜の予定ってリスケできない?」
昔は小さくひょろっとしていた王子様も今や肩も足腰もしっかりした大人の男性に成長した。女っぽい顔立ちは今で言う、塩顔男子になり、声は低く様変わりしてしまった。くるくるパーマの無造作ヘアに、白シャツ、デニム。お洒落に拘りのある、大人の男性。王子様感は抜けたけど、キラキライケメン、と社内にも木下ファンが沢山いる。
「…会食ですか?」
「うん。ペディタンクの経企の人から今夜どうかって連絡が来たんだ」
背は高くなり、今じゃ180cmを超えた。当時から全く背が伸びていない160cmの私とはもう全然違う。見上げれば首が痛い。
ビー太郎はタブレットの角で肩たたきのように肩をトントンしている。若干不機嫌なその様子もサマになる、悔しいぐらいに。
「……でも、この会食も一度リスケしてるわよね?そう何度も」
「だよなあ。あぁ、今日に限って梓も凌もいない!」
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