35歳になりました。

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 ビー太郎は頭を抱えて蹲った。九条くんも香月くんも結構自由奔放だ。九条くんは会社を良くしようと色んなネットワークを駆使して人に会ったりする。香月くんはそんな九条くんのフォローにてんてこ舞い。 でも、彼は基本的に社交的だし、そういうのが性に合ってるらしく、いつも文句を言いながらも楽しそうに仕事をしている。  その二人の尻拭い且つ社内を潤滑に回すための仕事がビー太郎のポジション。なんだかんだ一番大変そうなところがココ。だから、九条くんはわたしをビー太郎に付けた。 元々、其々が各自でスケジュール管理など雑用も含めて仕事をしていた。だけど、いくら仕事ができる人間でも追いつかないこともある。 見兼ねた九条くんが、わたしに声をかけてくれた。当時、広報の部門も持っていたわたしは、広報の仕事を他の人に引き継ぎ、振り分け、昇格し、ビー太郎付きの秘書になった。 「全然知らない人間を雇うよりもいいだろうし」 九条くんはわたしを呼び出すとビー太郎のいる部屋まで連れていき、ザックリと経緯を説明した。ついでに香月くんのフォロワーまで、と言われたけど香月くんは今のところ間に合ってるらしい。一応、副社長室付きの秘書だ。秘書なんてやったことないけど、とりあえず今のところ助けにはなっているらしく特に不満は聞こえてこない。
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