計画的犯行

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対面の小川くんと坂口くんはすぐに受け入れてくれたけど、濱坂に至っては「う、うそだ!」と叫んでいる。 「こんな嘘ついてどんなメリットがあるのよ。馬鹿なの?考えてみなさいよ。ここ地元よ?」 思わず言い返せば周囲が「あ、結城だ」「中身が結城だわ」って納得し始める。おまけに。 「木下が大人しい女性連れてくるとか想像できん。それぐらい勝気がないとな」 がはは!と笑う須崎くんに、ビー太郎が笑った。 「いつも俺、仕事中、綾乃に怒られてるんだ。この書類まだですか?早くしろって」 「だろうな。木下は昔から結城に甘かったしな」 須崎くんは“甘かった”とちょっとまどろっこしい表現をしたけど、要は。 「え、木下昔から結城のこと好きだったの?」 「うん」 ビー太郎があっさりと認めた。 須崎くんは気づいていたらしい。 坂口くんと小川くんは「まじか」と驚いていた。 「はいはいはーーい」 ここで少し離れた所からシュバっと手が伸びて「しつもーん」と酔ったおっさんが声を上げた。大塚だ。 「結城も好きだったの?」 大塚の爆弾に隣からニヤニヤとする視線が飛んでくる。こんなところでビー太郎みたいに暴露する勇気なんてないわ!
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