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オレはサティ
オレはサティ。
ご先祖はなんでもすっごい昔に戦争を終わらした偉い人なんだそうだ。
うちの親族はちょっとでも何か人より特技があるとすぐにサティという名前を付ける。
だからうちの親族の名前はサティだらけ。
オレは今ちっこい宇宙船修理会社で働いている。学校で真面目に勉強しないで趣味の機械いじりやってたバカだからほんと、薄給で人手不足の辺境の星に就職するハメになった。
まぁ、毎日好きなだけ機械いじり出来るのはいいんだがよ…あまりにも給料が安い。
オレはちょっと特殊な病気を持っていて…薬がないとちょっとやばい。
その薬代だけで給料が飛んでいく。
「あぁ…もっと勉強しときゃよかったなぁ…」
そうぼやきながら今日も宇宙船の修理。
「はぁ…これは線ごと変えなきゃいけねぇな」
焼き切れた配線を引っこ抜き、新しい線を繋げる。
「これでよしっと」
壊れていた箇所の蓋をし、溶接すると社長を呼ぶ。
「社長、直ったと思うんでエンジンかけてみてください」
「おうよ。早いなサティ。もう修理終わったんか」
「はい。線の交換だけで済んだんで。
…あとは大丈夫そうです」
一応宇宙船全体をスキャンして異常がないか確認する。
ドルルル…
「お、かかったな。じゃあサティ。ちょっくら動作確認してくるから。お客さん呼び出して話しててくれ」
「はーい。いってらっしゃい」
社長を見送り、オレはさっそく依頼主に通話する。
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