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嫌な客
「あ、修理を依頼のカナデ様ですか?
わたくし宇宙船修理会社タマフジテックのサティです。いつもお世話になってます。
宇宙船の修理が終わったので引き取りに来てもらえますか?
…はい。お願いします」
依頼主と連絡が取れ、オレは依頼主が来るのを待つ。
20分ほどして依頼主の神人類のカナデ様がいらっしゃったのでモニタールームへと案内する。
「よろしければお茶をどうぞ」
「……」
依頼主はオレが出した紅茶を一瞥しただけで口を付けない。
…こんなのは慣れている。もっとひどい奴だとオレにアツアツのお茶をぶっかけてくる奴だっている。
「では、今カナデ様の宇宙船を社長が試運転していますのでご覧ください。
…社長、映像映ってます」
オレはモニターのスイッチを入れ、社長が操縦する依頼主の宇宙船を映す。
「フンッ。汚い人間が僕のカテリーナ号に乗りやがって…おい、戻って来たらシートと…いや、全クリーニングも追加しろ」
「はぁ…そうしますと追加料金15万ガルかかりますが…」
バンッ
依頼主はテーブルにガルカードを叩きつける。
「構わない。でも菌一つ残すなよ?」
「は、はい…では決済させていただきますね」
オレは端末を持って来て依頼主のガルカードに触れようとすると
バシッ
その手を叩たかれた。
「汚い手で僕の持ち物に触れるな獣人!」
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