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二人目の神人類
(ぁ…)
その宇宙船の窓から中を覗き込んでオレはゾッとした。
(コイツも神人類か…って、ヤバくない?!)
そわそわしているとその神人類は宇宙船のハッチを開け出て来た。
「あわわ…大丈夫…ですか?」
「……」
金髪の長身の男だった。
勿論、頭には神人類特有の天輪が。
「大丈夫…ですか?怪我は?」
「……」
ソイツは何も喋らずにしばらくこちらを観察すると、何もない場所から端末を取り出し操作する。
「…なるほど。そちらに過失はないようだ。
修理会社か。
丁度いい。修理を頼もう」
「あ…え…えっと…さっきのヤツの情報とか聴かないんですか?
その…アイツの個人情報だから教える訳にはいかないけど…」
てっきりカナデの事を聞かれるかと思ってた。
「修理さえしてくれればいい。
金は払う。なるべく時間をかけずに最低限でいい」
そう言われると…ううん。お客様だ!此処はご厚意に甘えて仕事をさせて貰おう。
「ではレッカー用意してドックに入れますんで。こちらで待ってて貰ってもいいですか?一時間を目安に修理してみますんで」
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