７月は嫌い

ママ、わたしは天国に就職したと思っていてね。お仕事ちゃんとして、神様にも、周りの人にも喜んでもらいたいの。そしていつか必ず会おう。会えるって信じていてね。
それまでママは、地上で、傷ついた人を癒してあげてね。ママならできる。いらだつ人の心を静めてあげられる人になって。できること、いっぱいあるよ。皆、ママのやさしさと笑顔を待ってるよ。だから、忙しいわよ。泣いてる暇ないよ。ママならできるもん。切ない思いをもって生きている人たちの慰め人になって。

ママは以前のママとは違う。初めていった病院の帰り道でぎゅっと抱きしめてくれた時のママとは違うの。あれから、ママはずっと強くなった。20年かけてずっと強くなったよ。その強さも、ただの強さじゃなくて、研ぎ澄まされた、美しいメロディーを含んでいるような、優しくて温かい強さだよ。

ママ、いつまでも、いつまでも繋がっているよ、永遠に。だって、わたし、ママの子だもの。

会えた時、ママに「よく頑張りました！お疲れ様」って言ってあげる。そして、ママがしてくれたみたいに、頭をなでてあげる。ずっと、フレーフレー、ママって声援を送るよ。　　　　　　あなたの娘　野乃花より